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328話

阿媚は部屋の戸に近づき、こっそりと李大宝の部屋の入り口に顔を寄せて、中の様子を聞こうとした……

しかし部屋の中は静まり返っていて、わずかに湯が沸騰する時のような「ぐつぐつ」という音だけが聞こえてくる。阿媚は怪訝な表情を浮かべた。あいつは一体部屋で何をしているのだろう……

部屋の中の李大宝は外の状況など全く知らず、彼の全神経は目の前の薬缶と手のひらの玄火に注がれていた。

玄金丹と迷魂丹の調合法は大きく異なり、最大の違いはこの最後の丹薬完成の段階にあった。

迷魂丹の最後の工程は、ただ火力を強めて同時に火力を安定させるだけでよかった。

しかし玄金丹は違う。玄火を強めた後、単に安定させるだけではなく...