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311話

アメイは目を見開き、李大宝が抱えている石を見つめながら、小さな口を半開きにして、信じられないという表情を浮かべた。「こ……この石、どこで手に入れたの?」

まさかアメイがこの石を知っているとは、李大宝の胸の内で「ドキッ」と音がした。なんでこの女もこの石のことを知っているんだ?

彼は手を伸ばして石を背中に隠し、表情を平静に保ちながら軽く笑って言った。「あのな、骨董市で買ったんだ。くそっ、偽物だったみたいだな。明日にでも捨ててやるよ」

しかしアメイは明らかに李大宝の言葉を信じていなかった。それまで艶めかしい笑みを浮かべていた小さな顔が曇った。彼女の瞳に一瞬異様な色が宿り、そして首を振った。「あ...