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267話

陳月の頬が微かに紅く染まり、一瞬、視線を泳がせた。「わ……私が来たのは、あなたに助けてほしいことがあって」

「俺に?」李大宝は思わず不思議に思った。前回の一件以来、陳月と自分は表面上は干渉し合わないようにしていたし、どちらかといえば確執があるはずなのに、どうして彼女がわざわざ自分に助けを求めに来るのだろう?

もしや?!李大宝は心の中である可能性を思いついた。もしかして、前回あの娘の服を全部脱がせて、あわやアレをするところだったから、この娘は自分に惚れたとか?

そういう可能性もないわけじゃない。岳美だってそんな風に自分を好きになったんだし。

李大宝は心でそう考えながら、顔には思わず悪戯っ...