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235話

丹薬を精製していた李大宝は、突然のノックに邪魔されてしまった!

迷魂丹が薬壺の中でまさに形になろうとしていた矢先、そのノック音で集中力を乱された大宝は、玄火を安定させていた腕がわずかに震えてしまった!

ほんの少しの震えだったが、それだけで玄火の炎が急に弱まってしまい、大宝は心中で「しまった…」と焦った。

しかし不思議なことに、玄火が弱まる直前、薬壺の中の迷魂丹はちょうど最終段階を完了させていた。玄火の炎が徐々に消えていく中、薬壺の中の迷魂丹はすでに形を成していたのだ!

淡い魅惑的な香りを漂わせ、嗅ぐだけで人の心を酔わせる。丹全体は雪のように白く、十五夜の月のよう...