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21話

「周書記、ようこそお越しくださいました。待ちに待った甲斐がありましたよ!」李大宝が胸の内で悪巧みをしていた時、朱大昌の声が響いた。

その言葉を聞いて、李大宝は思わず目を白黒させた。くそったれ、やはり老獪な狐だな。この老狐、さっきまで親が死んだかのように暗い顔をしていたのに、今はこんな言葉を吐けるとは。厚顔無恥もいいところだ。

朱大昌の厚かましさに、李大宝は心から感心せざるを得なかった!

もちろん、李大宝が朱大昌に不快感を抱いているだけでなく、朱小軍はもっと歯ぎしりするほど憎らしく思っていた。この新しい書記は一目見て只者ではなく、せっかく良い印象を与えようと思っていたのに、結局朱大昌のよう...