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129話

「大宝、本当に決めたの?あんなにお金がかかるのに……」夏梅は前で電動三輪車を運転しながらも、心配そうに振り返って後ろの李大宝に声をかけた。

李大宝は苦笑いしながら答えた。「夏梅姉さん、安心してよ。本当に決めたんだ。俺だって一生南溪村で野菜作りしてるわけにはいかないだろ?商売には儲かることも損することもある。リスクを冒さなきゃ、大金なんて稼げないよ」

夏梅は李大宝の言葉を聞いて、確かにもっともだと思い、それ以上は何も言わなかった。金鱗は池に留まるべきではない。李大宝はいずれもっと大きな舞台へ行くべき人だと夏梅は心の中で分かっていた。もしかしたら、これが李大宝の出世の第一歩になるかもしれない。...