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111話

「ハンサンはようやく朱大昌の醜聞を暴露したんだ。李大宝はそれを聞いて思わず笑みを浮かべ、心の中で『朱大昌よ、朱大昌、今度こそお前の弱みを握ってやる』と思った。同時にこのハンサンが本当に男なのかと不思議に思った。こんなことまで我慢できるなんて。

実はハンサンが言うには、ある夜酒を飲んで、夜中に酔っ払って起きてトイレに行こうとした時、ちょうど朱大昌と自分の妻が二階から降りてくるのを聞いたらしい。二人はきっと今しがたあの行為を終えたところで、人に聞かれたくないような話をしていた。ハンサンは恐怖のあまり、また隠れて、何も知らないふりをしたという。

李大宝は不思議そうに尋ねた。「ハンサン、なぜこの件...