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83話

「あ、すみません、わざとじゃなかったんです」手の中にある長いゴムバンドと真ん中の小さな布切れを見て、私は恥ずかしさで一杯になった。どんなに鈍感な人間でも、これが何かは理解できる。これが盼盼の身体に着けられている姿を想像すると、思わず邪な気持ちが湧いてきた。なるほど、普段から彼女のあそこの曲線があんなにも美しいのは、こんなもので自分の秘密の部分を包んでいたからなのか。

「早く返して」盼盼の顔は真っ赤に染まり、手を伸ばして一気に掴み取った。

本能的に、私は引き戻そうとした。その一瞬の引っ張り合いで、ビリッという音がして、次の瞬間、私は呆然となった。くそ、こんなに脆いなんて、あっさり二つに千切れ...