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48話

「ひっ!」反射的に少女の頭を押さえつけながら、背筋がピンと張るのを感じた。この感覚は何とも言えないほど素晴らしい。嵐姉さんのところでこの天にも昇るような快感を味わったことはあるが、やはり人それぞれ違うものだ。嵐姉さんと比べると、この子の舌はより器用で、何より今は人目につかない路地とはいえ、時々通行人が通り過ぎる。そして私たちは彼らからたった十数メートルしか離れていない大木の陰にいるのだ。

危険、刺激、快楽、様々な感覚が一体となり、今の自分はまるで千軍万馬を指揮する将軍のようだ。少女の一つ一つの動きに合わせて、氷と炎の洗礼を受けているかのようだった。

「お兄さん、疲れたよ。どうしてこんなに長...