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40話

「ダメだ」今回は、私は躊躇わずにはっきりと拒否した。「君に危険を冒させるわけにはいかない。それに、もうこの仕事はやめてほしい。あと一年で卒業だろう?学費は俺が負担する。生活費は今のバイトで足りているはずだ。君には新しい生活を始めてほしい。過去に囚われずに。あの件は俺が自分で何とかするから、君は気にしなくていい。今すぐこの写真も消しておく」そう言いながら、私は携帯を手に取り、例の写真をさっさと削除した。

「ダメよ、あなたのお金なんて受け取れない」少女は首を振った。「小さな金額じゃないわ。家族に説明できないでしょう。残りの一年は延期申請して、インターンシップで稼ぐわ。お兄さん、聞いてくれてありが...