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4話

「あーって何よ、ダメなの?」嵐姉さんはとても強気で、私が全く抵抗できないほどの迫力があった。

もちろん、潜在意識では、私も手伝いに行きたいと思っていた。体力的な面でも、生理的な面でも。

だから、結局はもごもごと承諾してしまった。

けれど、こういう経験は初めてだったので、まるで泥棒のように周りを見回して「あ、あの……寮に戻って少し荷物をまとめてくるから、すぐに行くよ」

「早くね、遅かったらドア開けないわよ」意味深な言葉を残し、嵐姉さんは腰を揺らしながら歩き去った。彼女の美しいシルエットだけが残され、そして、限りない憧れも。

こんな成熟して色気のある女性に対して、経験のない私にはまったく抵抗力がなかった。

寮に戻っても、私はまだぼんやりとしていて、頭の中は教室での出来事でいっぱいだった。嵐姉さんがあんなに大胆で、あんなに直接的だなんて思ってもみなかった。

もちろん、自分がこんなにも情けない状態になるとも思っていなかった。あんな状況であんなことになるなんて。もし神様が私にもう一度チャンスをくれるなら、きっと…

きっともう馬鹿なことはしない、ちゃんと楽しむはずだ。だってあの小さな手の気持ち良さを全然感じられなかったんだから、ただ空想しただけで。もう一度チャンスがあるなら、嵐姉さんにひと言言いたい。

「嵐姉さん、もう少し長く続けてもらえませんか?」

天に誓って、あの時の私の心は本当に混乱していた。時間を巻き戻せたらと思ったし、あの出来事がなかったことになればいいとさえ思った。だって本当に恥ずかしかったんだ、男としてのプライドが丸つぶれだった。

嵐姉さんは何も言わなかったけど、明らかに何が起きたか分かっていた。ズボンの濡れた跡がはっきりと見えていたから。あの大きな「地図」が私の情けなさを暴露し、私は世間の泥沼にはまり込んで抜け出せなくなった。あの時、嵐姉さんが声を上げていたらどうなっていたか、考えるのも恐ろしい。

時間が一分一秒と過ぎていく。私は何度も深呼吸して、冷静になろうとした。以前の落ち着きを取り戻そうとした。

ついに決心がついた、死を覚悟するような壮絶な覚悟で:どっちにしても同じことだ、女性である彼女が怖がらないのに、男である自分が何を恐れることがある?

外に出て、私は階段へと直行した。知り合いに会うのが怖くて、エレベーターには乗れなかった。

でも、階段の角を曲がったところで、突然ある問題に気づいた:どうやら……まさか……このまま行くべきじゃないよな、何か準備し忘れたものがあるような。

頭の中に四角いプラスチックの包みが浮かんだ。そこに書かれた三文字は長年知っていたけれど、実際に使ったことはなかった。今日、あの物の伸縮性を試す機会が来たのだろうか?

階下に降り、近くの店に直行した。まるで泥棒のように店内を何周もして、ようやくある目立たない棚にあの小さな箱を見つけた。人目を避けるために、他の生活用品も選ばざるを得なかったが、会計の時に悲しいことに気づいた。一緒に選んだ商品が石鹸だったことに……

この二つの商品が一緒に置かれているのを見て、レジの女性は笑いを堪えられなかった。声は出さなかったけど、明らかに笑っていた。インターネットがこれほど発達した今日、彼女も「石鹸を拾う」という話を聞いたことがあるだろう。でも天地に誓って、今日は本当に石鹸を拾う必要なんてなかったのに!

しかし、10分後に、私は本当に石鹸を拾うことになるとは思いもしなかった。それも濡れた石鹸を……

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