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323話

「男、どんな男?」林盼盼の目に一瞬の動揺が走ったのを私ははっきりと見た。それなのに口では認めようとしない。これには腹が立った。

「林盼盼、ここまできて、まだ否定するつもりか?この前、お前が入院して間もない時、見舞いに行った時だ。ドアの外で、はっきりと男の声が聞こえた。しかもその男は、お前を……」歯を食いしばり、続きの言葉は口に出さなかったが、脳裏にはあの日の光景が浮かんでしまう。

外にいた私には全て聞こえていた。あの男は彼女をソファに押し倒していたはずだ。ドア越しでも、男の口が彼女の体を這い回っているのが感じられた。両手も当然、暇ではなかっただろう。きっと私が先ほどしたように、彼女の太もも...