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312話

「安心してくれ、そういうことは上の人たちが考えることであって、君たちが頭を悩ませることじゃない。この部署はもともと政府系列に属していたんだ。ただ、特殊な事情があって今のような状態になっただけさ。我々がひどいことをしなければ、上からは食いぶちくらいは与えてもらえるよ」

李暁文の言葉が安定を保つためなのか、それとも私に安心感を与えるためなのかはわからないが、一時的に心配は和らいだものの、これが長期的な解決策とは思えなかった。そのため、心の中では自分なりの考えが浮かんでいた。

「じゃあ、今はどうすればいいんですか?」私は恐る恐る李暁文を見つめた。「まさか、本当にあんなことをしなければならないんで...