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28話

医者の両脚の間にある顔を見た瞬間、私は頭が真っ白になった。くそっ、真昼間のオフィスでこんなことを…雷に打たれても文句は言えないだろう!

「きゃっ!」

小柄な看護師が悲鳴を上げ、慌てて立ち上がると外へ逃げ出した。すれ違いざまに、彼女の上着のボタンが開いているのが見えた。一目見ただけで、雪のような白さの中で二つのふるえるものが揺れているのがはっきりと分かった。

「兄弟、兄弟」医者は一変した表情で、ドアを閉めながら私を中へ引き入れた。「これは事故だ、さっきのは偶然なんだ。何か用かい?」

慌てて下着を直しながら、医者は笑顔を作って「さっきのことは絶対に口外しないでくれ、頼む、兄弟」と言った。

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