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278話

「わざと難癖つけてるの?」林盼盼が振り向いて両手を腰に当てながら私を見据えた「蘇晋、恩を仇で返すようなことしないでよ。あなたのためを思ってるんだからね?」

「誰が犬だって?」私は急に頭に血が上った。くそっ!

「蘇晋、あなた頭おかしいの?」林盼盼も負けじと言い返してきた「それは例え話だってわかってるでしょ。言っておくけど、このバックミラーは必ず横に向けておかないといけないの。絶対に見ちゃダメなんだから!」

「運転の基本も知らないの?バックミラーを見ないでどうやって後ろの状況を確認するんだよ」私は冷ややかに笑った「私のことを考えてるって口では言いながら、早く事故を起こせって願ってるんじゃない...