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268話

「ねえ、上がってきたら?」微かな月明かりの中、李暁雯の顔が林檎のように真っ赤に染まっているのが見えた。

「え?」自分の耳を疑った。聞き間違いだろうか?彼女が俺に自分のベッドに上がれと?まいったな、こんな幸せが突然訪れるなんて!

だが、彼女の気分が手のひらを返したように変わることを考えると、少し不安だった。また何か変なことを仕掛けてくるんじゃないかと心配で、手を振って「やめておくよ、俺はここで寝るから。またお前に殺されそうになったらどうする?」

「そんなことしないから、上がってきて」李暁雯が手を伸ばして俺の服を軽く引っ張った。

これ以上遠慮していたら、恩知らずも甚だしい。俺は素早く体を翻...