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217話

「どんなサプライズかって?今はまだ分からないわ。はっきりとは言えないけど、安心して!彼がサプライズをくれるって言ったんだから、心配しないで!」蘭姉さんの顔から疲れが消え、代わりに生き生きとした表情が浮かんだ。

やはり嬉しいことがあると人は元気になるもので、さっきまで元気がなかったのに、今はもう顔色が輝いている。

「教えてよ~」僕は蘭姉さんの腰に手を回し、耳たぶに唇をすべらせた。彼女のある種の意識を呼び覚まし、僕の甘い誘惑に迷い込んでくれることを期待して。

だが残念ながら、僕は間違っていた。それも大きく。

今回、蘭姉さんはあっさりと拒絶した。

「早く行きなさい。私も出かけるところだから...