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197話

「もう着いたのか!」俺は伸びをした。

「よく死なずに済んだわね?」嵐姉さんは歯を食いしばって言った。

「俺が死んだら、誰がお前の相手をするんだよ?」俺は白い目で彼女を見た。

「相手してくれる男なんていくらでもいるわよ」言い終わるなり、嵐姉さんは後悔した様子で手を伸ばし、俺の腰をつねった。「このバカ、わざと罠にはめようとしたでしょ?」

「何の罠だよ」俺は彼女の手を掴んだ。突然、不吉な考えが頭をよぎった。くそっ、今朝は避妊してなかったじゃないか!

「安心しなさい。あんなことは一度きりよ」嵐姉さんは不機嫌そうに俺を睨み、手に持った紙箱を振った。「薬はもう飲んだし、それにこの数日は安全日よ」

「前回も...