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190話

「くそっ!」

脳が血で満たされ、頭の中がぶわっと鳴り響いた。これは一体何をしようとしているんだ?

俺は呆然とそこに立ち尽くし、目を動かさずに彼女を見つめていた。彼女のあの、俺を魅了する部分を。

盼盼は手に持っていた隠し布を投げ捨て、それから自分の足に沿って少しずつ上へと移動させていった。一寸進むごとに、それは血の洗礼であり、視覚的な饗宴だった。

このまま何もしなければ、俺はまだ男と言えるのか?

狂ったように自分の体の隠し布を引きはがし、俺は思い切り彼女に覆いかぶさった。

今回、盼盼は拒まなかった。むしろ両腕を伸ばして、軽く俺の首に巻きつけてきた。

頭を下げて強く唇を重ね、耳たぶから下へと一...