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184話

「肖社長、こんな話もうやめにしませんか?」私は背中の冷や汗を必死に堪えながら言った。「お互い必要なものを得るだけですよ。あなたの望むものは差し上げます。私の望むもの、肖社長ケチらないでくださいよ。数十万なんて、あなたにとっては指を弾くだけの小事でしょう!」

「いいぞ、俺はお前みたいなはっきりした奴が好きだ。金が欲しいならストレートに言う。他の連中みたいに、金に目がないくせに、とぼけたりごねたりしないからな」肖剛はテーブルを強く叩くと、引き出しを開けて銀行カードを取り出し、私の前に投げた。「暗証番号は5が六つだ。中に十万入ってる。これは手付金だ。十日以内に、そのものを見せてもらいたい。覚えてお...