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164話

「兄弟、終わったか?」いつの間にか、私は息も絶え絶えにシートに崩れ落ち、まだ眠ったままの彼女を抱きかかえていると、外からいとこの声が聞こえてきた。

「終わったよ」私は力なく答えた。さっきのは本当に激しすぎて、ほとんど体中の力を使い果たしてしまったようだ。

「じゃあ、ドア開けてもいいか?」いとこの声には冗談めかした調子が混じっていた。

「大丈夫か?」ドアを開けると、いとこの姿は見えたが、張虎の姿はどこにも見当たらなかった。

「俺が何かあるわけないだろ。それより、お前こそ疲れ果てたんじゃないのか」いとこはニヤニヤ笑いながら私を見た。「さっきは中で必死に頑張ってたみたいだな。しかもほぼ一時間...