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136話

「へへ、お前さんホントに目の利く奴だな!」俺は張川が否定すると思ってたのに、こいつは遠慮なく認めやがった。確かにここに用事があるというのだ。これには困ったな、くそ、俺みたいな小物に何の役に立てるってんだ?

「何の用だよ、俺なんてただの下っ端で、意見する権利すらねぇんだぜ」俺は少し不満げに言った。あいつが俺の頼みを断ったことを思い出して、心の中で「よく顔向けできるな、俺が助け求めたら断っておいて、今度は自分が頼みごとかよ、よく言えるもんだな!」と思った。

「へへ、兄弟、これはお前にしか頼めないんだ」張川はニヤニヤ笑いながら、ティッシュを一枚手渡してきた。「あのさ、お前の会社って城西の建設プロ...