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130話

「うわっ、ちょっと激しすぎじゃないか、岚姉さん。もう少し遠慮してくれよ。ここ病院だぞ?それに俺、重傷負ってるんだぞ。今は背中が焼けるように痛いし、くそっ、体中がバラバラになったみたいだ。さっきのは強がっただけだろ。本当に俺がそんなに勇ましいと思ったのか?怪我してても戦えるとか思ったのか?俺をアイアンマンだと思ってるのか?」

「あの、やめておいた方がいいんじゃ……」岚姉さんの言葉に、俺は一気に弱気になって小さな声で言った。「ここ病院の病室だよ?」

なぜか、俺は省都の病院であの夜のことを思い出していた。看護師の休憩室での狂気、薬剤室での忘れられない光景、あのヒステリックなほどの絡み合い……そう...