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115話

長い間考えた末、私は思い切ることにした。くそ、もう来てしまったし、もう始めてしまったんだ。思い切って全てを受け入れよう。彼女が何をしたいにしても、まずは楽しんでから考えればいい。でも今度はしっかりペースを掌握しないと、さっきのようにはならないぞ。

うとうとと、いつの間にか眠りに落ちていた。再び目を覚ますと、ある香りに引き寄せられた。

起き上がって部屋を出ると、蘭姉さんがキッチンで忙しそうにしていて、テーブルにはすでに何品もの料理が並んでいた。

「蘭姉さん、そんなに頑張らなくていいよ。こんなにたくさん作って」そう言いながら、手を伸ばしてエビを一匹つまみ、口に放り込んだ。

「先に手を洗いな...