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109話

「やめて、離して!」両手で服を押さえながら、彼女は私の思い通りにさせてくれない。

もはや弓の弦に矢がつがえられた状態、放たないわけにはいかない。頭に血が上り、私は狂ったように彼女のストッキングを引き裂いた。破れた靴下が宙を舞い、彼女の顔には、驚くことに興奮の色が浮かんでいる。

くそっ、こいつ、こういうのが好きなのか!

強引に攻められるのが好きなんだな!

最高だ。刺激を嫌う男などいない。特にこの看護師休憩室という場所で、と思うと。私は彼女の体をぐっと裏返し、自分の束縛を片手で解くと、一気に彼女の陣地へ攻め入った。もはや彼女の策略など頭から吹き飛んでいた。

この小さな部屋で、スピードと情...