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75話

「画廊も薬局もそう遠くないので、自分で散歩がてら行ってきました。すぐに着きましたよ。まず衛苒のために薬局で薬を調合してもらい、それから画廊に表装をお願いしに行きました。

店主は私が持参した書、寒雲の印が押された落款を見て、とても驚いていました。

「まさか、あなたが彼の直筆をお持ちだとは。さぞかし並の方ではないでしょう。ご安心ください、最高の表装を施します。ここに置いていってください。三日後に取りに来てください」

私は頷きました。

画廊を出て、薬の包みを持ちながら、什刹海に沿って歩きました。池の水面が光に揺らめき、柳の緑が霞のように広がる景色を眺めていると、気分が本当に晴れやかになりまし...