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7話

私たちは姉さんのために冷や汗をかきながら、一瞬も目を離さずに見つめていた。

姉さんは落ち着いて太鼓を正し、弦子を手に取り、顔を上げた。一瞥で会場を見渡すと、その澄んだ杏の実のような瞳がくるりと回り、たちまち拍手喝采を浴びた。

「うん。いいね」太った店主が目を細めて喜んだ。

養母の顔にも花が咲いたような笑みが広がった。

「まさか、この一つの眼差しだけで場を沸かせるとはね。こんな眼差し、三年や五年の修行じゃ身につかないよ」店主が頷きながら言った。

「うちの娘は、あの瞳が一番きれいなんですよ」養母が笑った。

「お姉ちゃん、本当にきれい」小石頭が言った。

公演のため、姉さんは楽屋にあった...