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30話

姉さんが部屋に入ってきた、私たちが着替えるための清潔な服を抱えていた。

私は急いで衛然を守りながら、青い布の仕切りを押さえ、頭だけを出した。

「姉さん、こっちに来ないで、服は炕の上に置いておいてくれれば大丈夫だから」

「ふん、この小僧、恥じらいを知るようになったのね。誰があんたなんか見たいと思うの?」姉さんは顔を赤らめながら、服を炕の上に投げた。

「早く洗いなさいよ、みんなあなたたちを待って食事をするんだから。今日は大晦日なのよ、それに祖師様にもお参りしないといけないのよ」姉さんは私を睨みつけると、くるりと向きを変えて出て行った。

私は急いで炉の上から大きな銅の湯沸かしを取り、お湯を足して、衛...