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115話

あっという間に12月になり、衛苒の体調もほぼ回復して、私はようやく安心することができた。

これからの予定について、私が天津へ行くことを衛苒に話すと、彼は特に意見はなかった。私についていければ、どこへ行くのも良いということだった。

ある日の夕食後、ついに義父と義母に天津へ行く件について切り出した。二人とも聞いて迷っていた。

「北京に慣れ親しんでるのに、なぜまた新しい場所へ行くの?土地勘もないのに、大丈夫なの?」義母は少し嫌がり、安定した生活を望んでいた。

「私たちが安徽から来た時だって、最初は北京で誰の助けもなかったじゃないですか?それでも何とかなったでしょう?それに今はどこにも日本人がいるんだ...