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743話

「兄貴、ありがとうございます!」

カラーズの連中が一瞬にして沸き立った。

やはり刀鋒は発想が良い。すぐに血を流しながらも皆を整然と列に並ばせ、揃って私に向かって頭を下げ「兄貴」と呼ばせた。

私は頷き、手を振りながら言った。「そんな形式ばったことはいいから、傷の手当てをしよう」

そう言いながら、車の中から救急箱を取り出し、薬を取り出した。

私の包帯の巻き方はもともと手際が良い。エンジンフードの上に薬と包帯を置き、手を振ると、カラーズの連中がすぐに集まってきて、あっという間に包帯を巻き終えた。

包帯を巻きながら彼らに告げた。「正直言って、しばらくは強哥の立場でいなければならないし、今のところ君たち...