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67話

蘭姉さんの音声メッセージを聞き終えた後、私の心の中の考えは確信に変わった。以前、妻は蘭姉さんからの電話を聞いたと言っていたが、実はそれは蘭姉さんが仕掛けた罠だった。しかし私にとっては、これ以上ない朗報だった。

もう一度その音声メッセージを聞き直してみる。蘭姉さんの声は女性特有の優しさを帯びていて、とても心地よかった。

もちろん、妻の声も柔らかくて聞き心地がいい。ただタイプが違うだけだ。

同じ料理を何年も食べ続けた後、同じように洗練された別の料理で味変するのは、やはり嬉しいものだ。

スマホを顎の辺りに持ち、軽く咳払いをして音声メッセージで蘭姉さんに返信した。「蘭姉さんにそう言われると、正...