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661話

「まさしくその通りだ」と私は思わず感嘆した。

目の前の真真はまるで白紙のようで、彼女に触れる男性が好きなように描き込めるのだ。

今の私は狼に変身して、この白紙の上を思う存分駆け回り、自分の痕跡を刻み込みたい。彼女を調教し、鍛えたい!

しかし、近づいてこの小娘をじっくり調教しようとした瞬間、真真はきちんと座り直した。「キョウ兄、今何て言ったの?まず何を練習するって?」

誘っておきながら自覚なし。

今時のロリータは、こうも無意識に人を誘惑し、誘ったあとさっさと逃げるものなのか?

知りたがりの表情を浮かべる真真を見て、先ほどの火照りを鎮めた。「ああ、そうだった!まずは車庫入れの練習だ!」

「わぁ...