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623話

「実際、張軍が心の中で考えていたのは、あのしとやかで初々しい大学生のことだ。俺はまさに彼女を口説くのに夢中なんだよ！

この交通事故については、保険でカバーできる分は保険で出せばいい。保険外のことは、あの年配の女性が会社に来て面倒を起こさず、会社の評判に影響がなければ、張成がクビになることもないし、毎月俺の給料から差し引かれるだけだ！

どうせ今から俺と一緒に病院に行ってお金を立て替える奴がいたら、それこそバカだ！」

張軍はそう考えると、心が軽くなった。忙しいふりをして携帯をポケットに入れ、車に乗り込み、急いで外に出て行った。

一方、張成というお人好しは、まだわざわざ張軍の到着を待ち望んでいたのだ...