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598話

「そうだよ!『タイムカード』とか言ってたけど、学校に戻らないといけないの?」佳佳もこの自分の優しさをアピールする絶好の機会を逃すまいとしていた。

おかしい。

「うん、会社から朝と夕方のタイムカードを押すように言われて、戻って打刻しないといけないんだ」俺は眉をひそめた。

「仕方ないよね!あなたが『強哥(キョウ兄)』だからさ!私たちの運転免許の面倒を見てるけど、あなたの上にも強哥がいるんでしょ!強哥が一番えらいんだから!」胡若梅は食べながら、俺をからかうのも忘れなかった。

「車の運転ができるからって、偉そうにしてたけど、ほら見なさい。一本の電話で元の木阿弥じゃない!」

「じゃあ帰りましょ...