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554話

「こんな格好じゃ、絶対にバレる。じゃあ、どうやって張成の言った部屋に忍び込めばいいんだ?」

廊下の角に隠れてタバコを吸うふりをしながら、私はやきもきと頭を抱えていた。

焦っていた時、ふと気づいた——1608号室のドアが、どうやら半開きになっている!

この二人、今はそんなに欲情しているのか?

ドアも閉めずに始めちゃったの?

私は勇気を出して通りすがりのふりをし、こっそり中を覗き込んだ。部屋には誰もいなかったが、バスルームから水の音と歌声が聞こえてきた。

本当にやっているのか?

しかもバスルームプレイ?

好奇心を我慢する気などさらさらなく、思い切って静かにドアを押し開け、忍び足で中に入った。

入口...