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480話

急いで電話に出ると、胸の鼓動がさらに激しくなった。

「強兄(ツヨンゴー)」胡連馨(フーリェンシン)の甘くて柔らかい声が聞こえてきた瞬間、私の体の半分がとろけるような感覚に襲われた。

跳ね上がりそうな心臓を抑えながら、好奇心を隠せずに尋ねた。「どうしたの?」

「強兄、今夜時間ある?」

胡連馨がなぜ夜の予定を聞いてくるのか?

もしかして...?

内心の喜びを抑えきれずに答えた。「あるよ!何かあるの?」

「わ、私、試験に落ちちゃって...デートの練習がしたいの!それに、これからは夜の授業がない日はずっと強兄とデートしたいの!」

夜のデート?

今まで従業員が夜にデートを申し込んできたこと...