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384話

「急いで振り返ると、少し痩せ気味で細身の背中が二つ、年齢はおそらく十代前半といったところだろう。

この小僧たち、随分と度胸があるじゃないか」

私はゆっくりと後ろに下がり、小晴との距離を取りながら、ポケットからティッシュを取り出して彼女の体を拭き取った。

そして小晴の怒りを含んだ艶かしい視線を無視して、自分自身も拭き取り、ズボンを直した後、にやりと笑いながら言った。「小晴、気持ちよかった?刺激的だったでしょ?」

その言葉を聞いて、小晴はまず私を睨んだ後、その細く白い指で私の額を軽く指し、甘えた声で言った。「もう、あなたったら、本当に困った人ね!」

「さっきはびっくりしたわ。それなのにあなた...