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383話

「くくっ」と笑い、わざと後ろに身を引いて彼女との距離を取った。「小晴が言わないなら、気持ちよくないのかな?」

「気持ちいわ、気持ちいわよ。この意地悪!早く入ってきなさいよ!」

その言葉を吐いた瞬間、小晴の上気した可愛らしい顔はさらに赤く染まり、雪のように白い首筋まで真っ赤になった。

この意地悪な人、本当に人を苛めるのが上手ね。わざわざ私にこんな恥ずかしいことを言わせるなんて、ほんとうに嫌!

心の中ではそう思っていたが、次の瞬間、小晴の体が激しく震え、赤みを帯びた小さな唇が大きく開き、泣くような笑うような、長く満足げで興奮した吐息が漏れた。

あの馴染みのある充実感が再び全身を駆け巡り、...