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373話

こう考えていると、私は身を起こそうとしたが、突然目が見開かれた。

真っ直ぐに伸びた細く白い美脚が私の上に乗っており、薄暗い灯りの下でとても魅惑的に見えていた。

私はまた呆然とし、視線をその美脚に沿って上へと移動させ、ようやく妻の整った顔に辿り着いた。

なんてこった。怪我人のくせに私の上に乗っているなんて、まったく理不尽だ。

心の中で不満を呟きながら、私は妻の脚を掴み、そっと自分の体から離した。

見たところ、妻は本当に酔いつぶれているようだ。そうでなければ、こんな見知らぬ環境でいびきをかいて眠れるはずがない。

普段なら、こういう状況では間違いなく思う存分触れて楽しむところだが、今はそれどころでは...