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366話

セットメニューを注文すると、ビールや果物の盛り合わせ、おつまみが次々と運ばれてきて、妻と飲みながら話し込んだ。

何本かビールを飲み干すうちに、妻の頬は桃のように赤く染まり、思わず一口かじりたくなるほど艶やかになっていた。

フロアで狂ったように踊る男女を眺めながら、私は妻に少し近づき、片手で彼女の細い腰に手を回して、自分の体に引き寄せた。

「ねえ、踊りに行かない?」

私の考えは単純だった。人が多くて照明も暗いダンスフロアで、自分の妻の体を思う存分味わいたかったのだ。

少し混雑したフロアを見た妻は首を横に振り、私の肩に寄りかかって、赤い唇を少し開き、アルコールの香りを含んだ湿った吐息を漏...