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887話

「口から二口吸ったタバコを、鶉兄さんの口元に差し出した。彼は口を開けてそれを咥え、目を細めた。「お前、一体何がしたいんだ?てめぇ、こんな風に抱きついてくるなよ、気持ち悪いんだよ」」

「俺は首を振って言った。「何でもないさ、ちょっと見識を広げたいだけだよ。この俺の状態で、他に何ができるっていうんだ?そうだろ?連れて行ってくれよ、雷管がどんな形してるのか見たことないんだ。ちらっと、ほんのちらっと見るだけ。絶対に口外しないから」」

「鶉兄さんが断ろうとしたところで、俺は声を潜めた。「逸舟渡客、あの高級ソープ知ってるだろ?市内で一番高級な店だぞ。あそこには母娘のサービスもあるって噂だ」」

鶉兄さ...