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602話

「その腕っぷりで、もっと拝金女を探してみろよ。あんな女は金持ちと見るや否や、自分から服を脱いで上に乗って動き出すぞ。しかも、そういう拝金女は、大抵見た目もそれなりにいいしな」

「そう言い終えると、俺は電話をかけるジェスチャーをして、連絡を取り合おうと伝えた」

「あいつは一本気だからな。俺が説得できるかどうかも分からないが、李海と張笑笑が合わないのは誰の目にも明らかだ。他の奴なら、こんな話はしないんだがな」

「帰り際、俺は楊莉に電話をかけた」

「彼女はあっさりと、部屋を取って待つと言った」

「十数分ほどして、彼女から電話があり、ホテルの住所と部屋番号を教えてくれた」

「約束の部屋に着...