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594話

彼女に何かを悟られないよう、この方法で時間をずらすしかなかった。

「家に帰ると、玄関の靴箱に彼女が昨日履いていたハイヒールが置いてあったが、リビングには誰の姿もなかった。部屋のドアを開けて覗いてみると、彼女はベッドで眠っていた」

「昨夜は一晩中絡み合ったから、彼女にも力が残っていないだろう」

「ソファに座り、痛みを感じる部分をさすってみると、何か様子がおかしい。取り出してみれば、あそこは赤く腫れ上がっていた。昨夜の激しさを思い出し、苦笑いが漏れる」

小麗姉さんのあそこも、私と同じ状態なのだろうか?

「よく数えてみれば、昨日は少なくとも五回はやった。薬を飲んでいなければ、あんなに長時間持ちこたえ...