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574話

「今回は適当に数日リフォームして営業開始というわけにはいかないな。さっき中に入ったけど、どこもかしこも酷いもんだった」

私はタバコに火をつけ、彼に尋ねた。「お前は、バーを荒らしたあいつら、三爺の仕業か、それとも旭哥のだと思う?」

白楽は自信なさげに口を開いた。「はっきりとは言えないけど、十中八九は旭哥がやらせたんだろうな。三爺の『雲上揺』は前回あの謎の連中に荒らされてから、ずいぶん大人しくなってる。裏でこそこそと俺たちのバーの前に糞を撒くようなことはしてるけど、ある程度の線は守ってるみたいだ」

「あいつも分かってるんだよ。もし俺たちのバーを荒らしたら、俺たちが本気を出して、あいつのバーを...