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567話

「午後六時、バーが正式に営業を始めると、次から次へとお客さんが入ってくる。ほとんどが近くの学生たちだ。常連の顔ぶれも少なくない。基本的に毎晩、彼らの姿を見かけることができる」

「そして、こういった人たちのほぼ半数は、麗姉さん目当てで来ているんだ」

「触られている麗姉さんを見ていると、妙な考えが頭に浮かんだ。彼女、もしかして人に触られて感じてしまっているんじゃないか?」

「九時頃になると、バーは大盛況で、すべてのソファが埋まってしまう。以前なら喜んだかもしれないが、客を引き寄せるために消費単価を下げた今では、こんな満席の状態でも、それほど稼げないんだ」

唯一満足しているのは、このマーケテ...