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540話

「考え込んでいるうちに、下半身まで反応してしまった。どうしよう、私のこと淫らだと思われるかも?」

「おかしいな、なぜ私は彼の私に対する印象を気にしているんだろう?」

「疲れた、あとで少し休もう……」

複雑な心境で、私は日記の最後のページをめくった。

そこには、びっしりと文字が書き連ねられていた。

一瞥すると、その内容が目に飛び込んできた。

「八月一日、晴れ。」

「今夜、小剛が傷だらけで帰ってきて、心配で仕方なかった。なのにあのバカは強がって、あんなに酷い怪我をしているのに。」

彼は私に心配させたくなくて、ああ言ったのかな?

「私の前で無理に笑っている姿を見て、胸が痛かった。バカね、痛いなら素直...