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351話

「診察室にはまだ多くの患者さんがいて、男女老若を問わず様々な方がいました」

「患者さんに何か特徴はありますか?」

医者は顔を上げ、私を上から下まで観察した。

「私はもごもごと言葉に詰まり、なかなか一言も発することができなかった。こういうことは公の場では、確かに口にするのが難しい」

「彼女は眉をひそめた。『緊張しないで、大丈夫ですよ。どんな状況でも私に教えてください。言ってくれないと、どうやって診察すればいいのかわかりませんから』」

「私は赤く染まった顔を胸に埋めて、『あの…』と何度か言いかけた後、ため息をついて、結局何も言えなかった」

小麗姉さんは横から単刀直入に言った。「私の弟はインポテンス...