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314話

「あのさ、君の部屋で話せないかな?」と李海が切り出した。

張笑笑の顔色がその場で変わった。あの夜、李海が彼女のお尻を舐めた件を思い出したのだろう。

「李海、この大変態!これからは絶対に私の部屋に入れないからね!」と彼女は悲鳴を上げた。

私は思わず頭を振った。李海はほんとうにバカだ。

張笑笑はそばのウォーターサーバーを指差した。「水はあそこ。自分で汲みなさいよ。あんたたち二人のバカにお茶汲みなんてするわけないでしょ」

李海が私の方を見てきたので、私は慌てて視線をそらし、彼と目を合わせないようにした。

彼はごくりと唾を飲み込み、小走りでウォーターサーバーに向かい、三つの紙コップに水を注いだ。

バ...