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1342話

「兄貴が銃を構え、大龍に向けて、静かに言った。『疑わしきは罰せよ』バン!」

「大龍は一発で頭を撃ち抜かれ、血が辺り一面に飛び散った。兄貴は瞬きひとつせず、まるで鶏を殺したような表情だった。大龍を仕留めると、今度は銃口を小龍に向けた。小龍は目を赤くして叫んだ。『兄さん』」

「『江峰、お前マジで狂ってる。鶉の死は、俺たちには関係ねえよ』」

必死にもがいていたが、麻縄で縛られた両手には血の跡がにじんでいた。

「兄貴の表情は冷酷そのもので、感情の欠片もなく、先ほどと同じ言葉を繰り返した。『疑わしきは罰せよ』バン!また一発。」

小龍は恐怖に目を見開いたまま、ゆっくりと地面に倒れ込んだ。

「立...