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1204話

「俺たちの方で調査するよ。こういう報復的な失踪事件は警察じゃ当てにならん。自分たちでやるしかない。人も金もある俺たちは、普通の人間みたいに手をこまねいて警察に頼るしかないなんてことはない。どこの小僧が、爺さんの縄張りで好き勝手やってるのか、見てやるぜ。くそっ」

阿強は力任せにハンドルを叩いた。かなりの力だった。

私は少し躊躇してから尋ねた。「もし敵の報復だとしたら、楊莉たちが生きている確率はどれくらいだと思う？今一番心配なのは救い出せるかどうかじゃない。救うのは当然だ。ただ怖いのは、救い出したとき、彼女たちの体が無事かどうかということだ」

そう言いながら、私の心も緊張で締め付けられた。

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